甲府市 リウマチ科 関節リウマチ 膝の痛み 関節痛 リウマトレックス MTX 生物学的製剤 エンブレル

リウマチ治療専門のにしおか内科クリニックRA|甲府市 リウマチ科 関節リウマチ 膝の痛み 関節痛

にしおか内科クリニックの診療時間:月・火・木・土:9:00~12:00、13:00~17:00、休診日:水・金・日・祝、初診の方は土曜日のみ受付(要予約)、再診の場合も事前にお電話お願いいたします。

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当院での関節リウマチ治療

Treat to target for an internist

適切な診断手順に基づき関節リウマチと確定した患者さんには、まず合併症(肝炎、結核、肺感染症、喫煙、代謝性疾患、糖尿病、精神疾患、呼吸器合併症、皮膚疾患)の評価を初診時から行うとともに、当院にて対応不可能な病態は山梨県立中央病院山梨大学医学部附属病院笛吹中央病院山梨厚生病院独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)山梨病院、国立山梨病院、市立甲府病院などの協力のもと、治療遂行が可能かどうかの評価を繰り返し行って参ります。


まずはメトトレキサート製剤による治療

治療はまずメトトレキサート製剤を週に一度、1日1回6mgから投与を開始します。
その後は2~4週間に一度評価して、3ヶ月以内に最低12mgまで増量します(当院の目安は体重10kgあたりメトトレキサート2mg使用します)。

この薬は身体の中に存在している時間の長さよりも、一時的にでも血中濃度を大きく上げる方が有効と考えます。そのため、副作用抑制のためのフォリアミン(葉酸)は副作用があらわれた時から服用を開始します(葉酸は、副作用の抑制とともに有効性も落としてしまうためです)。

ただ従来の日本での使用量では、メトトレキサート製剤のみでのリウマチ治療に限界があり、単独での関節破壊に対する有効性は10%程度です。そのため、日本にて使用可能な免疫抑制作用のある、関節リウマチ治療の薬剤(保険適応)を併用します。内服でいえば、タクロリムス、ブレディニン、最近ではエンドキサンということになります。

このうちタクロリムスについては、1mg(関節リウマチ治療で保険が適応される量の1/3)をメトトレキサート製剤と併用することで、免疫抑制や関節破壊抑制も十分期待できることから、当院では生物学的製剤導入の前に一般的にこれらの薬をメトトレキサートと併用します。

参考資料

生物学的製剤による治療

生物学的製剤は、エンブレルの製剤について、安全性・有効性の情報が多いことから、まずこれらの投与を行いますが、これまでの経験上、タクロリムスとメトトレキサート製剤による併用治療の際に、関節進行を抑制する効果が一番あると感じるのはアクテムラです。そのため、投与方法や頻度、患者さんの希望も十分に考えた上でアクテムラの投与を行う場合もあります。

また、生物学的製剤の投与前に、胸部CTと結核検査、合併症のリスクに対する判断、喫煙習慣の再燃のないこと、などを確認します。

当院での生物学的製剤合併の副作用は喫煙者の方がはるかに高いことは、現在のデータをまとめて発表予定ですが、現時点では経験的に絶対禁煙をお願いしています。
詳細はリウマチ治療にあたり、必ず行っていただきたいことをご覧ください。